5月20日および21日に開かれた準備会において、
晴れて(仮称)がとれて
「全国トチノキ学ネットワーク」が発足されました。
準備会には、中学生から熟練の研究者まで、北は秋田県、西は広島県から、
「住民」「研究者」「行政」等様々な立場の方々が約70名も参会してくださいました。
全国トチノキ学ネットワークの共同代表として、
湯本貴和京都大学名誉教授(日本生態学会前会長)と
子林葉氏(すみつなぐ高時川代表)が選出され、
事務局長に飯田義彦筑波大学准教授が選ばれました。
理事などは若い世代や女性、地域性も含めて多様な方たちから構成してくことになりました。
まずは、今回の準備会の講演を記録にし、冊子や動画で皆様にお届けしていきたいと思います。
また、来年の第一回会合を滋賀県長浜市で開催することが決まりました。
準備会に参加された方だけでなく、ご興味のある方のご参加お待ちしております。
一日目は、湯本貴和京都大学名誉教授の基調講演から始まりました。
基調講演、トチノキ講演、特別講演および個別発表を合わせて計18件もの発表がありました。
トチノキの生態やトチモチ食などの文化、環境学習、組織づくりなど様々な内容で、
大変濃度の濃い講演会でした。
夜には懇親会があり、親睦を深めました。
また、全員参加で話し合いが行われ、
「全国トチノキ学ネットワーク」の名称を正式に決定し、規約案の合意を形成しました。
そして、共同代表として、湯本貴和京都大学名誉教授と子林葉氏が選出されました。
事務局長には飯田義彦筑波大学准教授が選ばれました。
二日目は、琵琶湖・淀川水系の源流の一つである
高時川源流域においてレクリエーションが行われました。
この高時川源流域は2016年に正式に中止となった丹生ダムの予定地だった場所です。
現在は廃村となった場所を、
かつての集落の姿を収めた写真集「地図から消えた村(吉田一郎著)」と
元住人の方の語りとともに巡りました。
また、この地域に残存するトチノキ巨木林にも会いに行きました。
豊かな自然を堪能しつつ、
かつてここにあった人びとの暮らしに思いをはせました。