第1回長浜大会を終えて

共同代表 湯本貴和・子林葉

 

 2024年5月18日と19日の2日間にわたって、全国トチノキ学ネットワーク第1回長浜大会“琵琶湖源流の巨木林からのメッセージ”が開催されました。1日目の講演会には102名の一般参加者に加えて高校生5名、2日目のエクスカーションには4コース合わせて54名のご参加がありました。参加していただいた方々、開催に協力していただいた方々に篤くお礼を申し上げます。

 

 1日目は長浜市木之本スティックホールで、開会式には浅見宣義・長浜市長を来賓にお迎えしてご祝辞をいただき、三日月大造・滋賀県知事からお預かりした力強い応援メッセージを披露させていただきました。続く一般講演の部では午前に5題、午後に4題の発表がありました。株式会社モンベルの辰野勇会長には記念講演として「夢と冒険:モンベル7つのミッション」を心熱く語っていただきました。それらと並行して、隣接する会場で15題のポスター発表がありました。会場内では蜂蜜や木工品、お米の販売ブースも設けられて地元産品を知るよい機会になり、地域を超えた活発な交流が繰り広げられました。

 

 2日目のエクスカーションでは余呉・小原と木之本・金居原に分かれて、それぞれ伐採の危機を免れたトチノキの巨木林を見学する健脚向きコースと、源流の森で育まれた文化を体験するコースで、琵琶湖源流の巨木林と源流集落の現状や課題を共有することができました。心配された天気もまずまずで、事故なく終えられたことに感謝を申し上げます。

 

 さて、全国トチノキ学ネットワークは第1回大会が終了した時点で、会員数56名となりました。昨年開催の準備会の発表をまとめた『全国トチノキ学ネットワーク会誌 トチノキ学第1号』は本大会に間に合うように刊行することができ、来場された会員のみなさまには手渡し、また来場の叶わなかった会員のみなさまには順次郵送する予定です。非会員の方、あるいは追加購入をご希望の方にも、一部1000円で頒布しておりますので事務局までお問い合わせください

 

 第2回大会は鳥取県智頭町で来年秋の開催をめざして、山本福壽・第2回実行委員会委員長(予定)のもとで準備を進めていただいております。新規会員を引き続いて募集しておりますし、第3回、第4回の大会開催地の立候補も歓迎しております。今後とも、全国トチノキ学ネットワークにご協力をお願い申し上げます。

一日目の様子

滋賀県長浜市の長浜市立木之本スティックホールにて

幕が上がった第1回長浜大会。

初日は記念講演、個別発表とポスター発表がありました。

記念講演には株式会社モンベル会長の辰野氏をお呼びし、

個別発表では9名の方にポスター発表では15名の方に発表いただきました。

 

懇親会では丘峰喫茶店様(滋賀県長浜市木之本町)お手製の

「森・里・湖」の幸をいただきました。

美味しいお料理とお酒が手伝ってか、参加者同士の親睦を深めることができました。

 

当日のプログラム



二日目の様子

二日目は琵琶湖・淀川水系の最源流部である

高時川源流および杉野川源流の自然と文化を楽しむエクスカーションを実施。

 

 

余呉・小原コースでは高時川源流の、

木之本・金居原コースでは杉野川源流の

自然と山村文化を体験していただきました。

 

紆余曲折を経て残ったトチノキ巨木林を巡ったり、

少し前まで息づいていた山村文化に触れたり、

見て、触って、味わって、五感で楽しんだ一日となりました。



アンケート回答のお願い

第1回長浜大会を経て、参加いただいた方に

アンケートのご協力をしておりました。

ご回答いただきありがとうございます。